「障がい者グループホームゆとり」とは
食事の提供や、入居者が苦手とすること(掃除・洗濯・金銭管理など)のお手伝い、健康管理、そのほか生活における様々な助言や支援を必要に応じて世話人などから受けながら、障がいのある方が安心・安全に共同生活を営む住居(福祉事業所)です。
一人暮らしは難しいけど、誰かの助けがあれば家族から離れて暮らせる方達のシェアハウスのようなものだと思って頂ければ分かりやすいかもしれません。
入居者には一人ひとり鍵付きの個室が用意され、トイレ・お風呂・食堂などは共同で使います。グループホームは福祉事業所でありながら比較的自由な生活が出来ますので、ご自宅に近い環境でお過ごしいただけます。
支援内容は多岐にわたります
グループホームを利用する理由は、人それぞれです。「親御さんが年を取り、障がいのあるお子さんに支援できなくなった」「親御さんが亡くなった後のことを考えて、今から自立へ向けての訓練」「今までは一人暮らししていたけど、健康面や金銭面を考えて入居を決めた」などの理由が多いように思います。私たちは、年齢や障がいの特性に合った個別支援計画を作成し、自立度を上げるための支援や、自立度を維持するための支援など、その方が本来持っている可能性を引き出しながら一歩づつ前進しています。
ご利用者は、年齢や障がいの重さに関係なく
ライフスタイルを楽しんでおられます
利用者の多くは平日は日中活動に行かれ、その他の時間をグループホームで過ごされます。お部屋で一人で過ごすことが好きな方や、リビングで職員と会話を楽しむ方など様々で、入居者の年齢層は下は20代、上は60代と幅広い方たちが入居されています。
※日中活動とは、平日の昼間に作業所や生活介護等の障がい福祉サービスなどに行くことを言います。
利用者の生活イメージ
グループホームを利用するには?
グループホームの正式名称は「共同生活援助」といい、障がい者総合支援法の訓練等給付のサービスになります。
障がい者総合支援法では、公平なサービス利用を実現するために、障がい者一人ひとりへのサービスの必要性を明確に判断するための「障がい支援区分」が設けられており、当事業所のご利用にあたりこの認定が必要になります。
区分認定を受けていない方は、担当の相談支援専門員さん又は市町村の福祉サービス窓口に相談すれば、おおよそ2カ月ほどで認定が下ります。諏訪6市町村の相談窓口は下記の通りです。
当事業所で支援可能な方
主に障がい支援区分2~5くらいまでの「知的障がい」「精神障がい」「身体障がい」「内部障がい」のある18歳~ご高齢者(介護認定前まで)の男性を受け入れています。
住居の構造上の理由や支援的理由で受け入れが出来ない方もおられますが、入居をご検討の方はお気軽にお問合せください。
ご利用料金の目安 (本入居)
※1カ月の料金目安は、家賃助成ありの場合で、助成金を引いた額を掲載しています。
ご利用料金の目安 (体験利用・短期入所)
入居に当たり、揃えていただく物はそれほど多くはありません
※扇風機と電気毛布に関してはエアコンがあるので無くても生活は出来ますが、エアコンとの併用によって光熱費を節約して頂き、現在の料金を維持することを目的
として揃えて頂いています。※体験利用と短期入所の方には、寝具・テレビ・扇風機・電気毛布も無料で貸し出しております。
アパートとの違い
人によっては、一人では外出が困難な方もいらっしゃいます
障がいがある方の外出先としては、日中活動(作業所や生活介護等)、買い物、病院(通院)、床屋(散髪)などが主な行き先になります。外出の負担を軽減するための取り組みも下記のとおり行っており、移動支援のご相談にも乗っております。
主な外出先① 日中活動
日中活動先がない方には、相談支援専門員さんや行政とも話し合い、入居者の障がい特性などに合わせて適切な活動先をご提案しています。一人で通うことができない方には、送迎のある作業所などを紹介していますので、移動の心配もありません。
また、当事業所のように「介護サービス包括型」のグループホームでは、入居条件に日中活動を必須としている事業所もありますが、当事業所では障がいの重さや年齢、その他の事情で活動できない方には丸一日事業所内で過ごして頂いています。
主な外出先② 買い物
日用品や日常生活品は、事業所で仕入れて格安にてご提供していますので、個人での買い出しは不要です。
日用品とは、主に共有スペースで皆で使う消耗品などを言います。こちらは実費精算となり、入居者で按分してお支払いして頂いています。※こちらの料金はおおよそ月5,000円ほどで、ご利用料金の目安に含まれています。
日常生活品とは、居室または共有スペースで個人で使う消耗品などを言います。こちらも実費精算となり、お支払いはお使いになった方から頂くことになります。※こちらの料金はご利用料金の目安に含まれていません。
主な外出先③ 病 院
当事業所では富士見高原医療福祉センター 富士見高原病院と協力医療機関としての契約を結んでいます。歩いて数分の場所にあるので、通院の際の負担も少ないです。
1人で通院できない利用者にはヘルパーさんが付き添ったり、場合によっては当事業所の職員が通院同行します。他の病院からの転院も可能です。
また、当事業所では看護職員(看護師)を雇用し、日常的な健康管理や利用者の状態悪化時における医療機関との連絡・調整等も行っています。
主な外出先④ 散 髪
散髪は、社会貢献に関心を持って当事業所の運営にも協力してくれている床屋さんが、送迎まで行ってくれています。
散髪の要望があれば職員が床屋さんに連絡し、日程調整やその方が行って帰ってくるまでの支援方法など事細かくお伝えしています。(送迎付きで1回3,000円。希望者のみ)
外 食
外食と言っても色々ありますが、当事業所では年に数回屋台のラーメンを提供しています。日中活動や病院以外で外出する機会が少ない方もいるので、非日常的な屋台のラーメンはとても喜ばれています。実はこのラーメン屋台、元々は弊社代表が始めた屋台で、今でもたまに他の福祉施設で営業させてもらっています。
【 管 理 者 】
羽毛田 寿将
グループホームに泊まり込み、実際に利用者と共同生活を送りながら支援に当たっています。
サビ管の國枝さんと看護師の樋口さんは、私がグループホームを開所する際に研修でお世話になった施設の管理者と看護師さんでした。研修先の社長のご厚意で今もお力を貸していただいています。
【サービス管理責任者】
國枝 博
特別養護老人ホームで5年間勤務し、1998年からJA長野厚生連 富士見高原医療福祉センターで介護主任・DSセンター長・副介護士長として20年間勤務し、2018年から障がい者福祉に携わっています。
現在は共同生活援助施設グローブホームからの出向でサービス管理責任者としてゆとりに来ています。
【看 護 師】
樋口 夏美
1975年に看護師となり、1977年からは富士見高原病院に勤務し、2011年まで看護部長として30年勤務しました。その後老健施設などの施設長等を経て、障がい者福祉に携わっています。長く看護師として働かせて頂き、2022年には日本看護協会長 表彰をして頂きました。
【みなしサビ管 兼 支援員】
竹田 俊子
高齢者介護施設で合計20年近く従事し、2022年から障がい福祉に携わっています。
高齢者と障がい者では支援の仕方に異なる部分もありますが、管理者共々経験豊富な先輩方に教わりながら日々楽しく仕事をさせてもらっています。