障がい福祉事業と高齢者への配食事業をやっていると、初対面の方には堅苦しい人間と思われることが多いですが、実は数年前までは福祉とは全く関係のない外食産業に居ました。

外食産業で働きながらも介護の仕事に興味があり、20代半ばで訪問介護員2級を取得、その後、認知症サポーターの資格や普通救命講習を受講し、2020年7月にグループ会社の新規事業として高齢者配食サービスの立ち上げに携わり、それがきっかけで福祉施設などに軽トラックを改造した屋台でラーメンの出張販売サービスを行っていました。

そんな中、私の母親が肺を患って1年間に2度も長期入院し、退院後も自宅での酸素療法を余儀なくされ、障がい認定を受けることになりました。今まで元気だった母が外出も困難になり、入浴もヘルパーの方に介助してもらっている状態…家族としては戸惑いや不安は計り知れないものでした。

福祉事業への参入は、母の事や、ラーメンの屋台で多くの福祉施設で営業させていただいたことがきっかけになりました。40代になってまさか自分が福祉に携わるとは思ってもみませんでしたが、障がいのある家族を持つ立場の人間として、そして、高齢の親を持つ立場の人間として、弊社のサービスをご利用されるご本人の満足はもちろんのこと、そのご家族の負担を少しでも減らせるように日々努力しています。